アナログ・ディジタル回路と信号処理システム
マルチビット信号ではなく、ΔΣ変調器の出力である1ビット信号をそのまま扱う1ビット信号処理回路に関する研究をしています。
1bit信号処理の利点
オーバーサンプリングを伴うΔΣ変調方式のA-D変換器ではアナログ信号を高いデータレートの1ビットディジタル信号に変換する。 一般的には、この1ビット信号にデシメーションを行うことでマルチビット信号に変換し、信号処理を行う。 そこで、1ビット信号を直接信号処理を行うことで、デシメーションによる高周波成分の損失がないという利点がある。
DSDオーディオ
1ビット信号処理の応用先の例としてDSDオーディオがあります。
DSDとはハイレゾリューションオーディオフォーマットの一種で、近年のネットワークを通じた配信方式の普及に伴い、 需要が増し普及が進んできています。しかし、DSDのエフェクトは一般にPCM信号に変換して信号処理を行うため、 途中のデシメーションによって高周波情報が損失してしまうため、ΔΣ領域での処理が行えるサウンドエフェクタが必要となります。
研究内容
当研究室ではΔΣ変調器に関して次のような内容を研究しています。
1ビット信号処理回路の評価手法
各種評価信号を用いた応答による性能評価
1ビット信号処理回路の実装手法
実装評価、またFPGAへの実装評価方法の検討
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